平成21年度 秋期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問5

【解説】

ア: DNSサーバで設定された自社の公開WebサーバのFQDN情報が書き換えられ，外部からの参照者が，本来とは異なるWebサーバに誘導される。
誤り。DNSキャッシュポイズニングは、DNSサーバのキャッシュに偽の情報を注入する攻撃であり、設定情報そのものを書き換えるものではありません。

イ: DNSサーバのメモリ上にワームが常駐し，DNS参照元に対して不正プログラムを送り込む。
誤り。キャッシュポイズニングはワーム感染とは関係なく、DNS応答の改ざんが主な目的です。

ウ: 社内の利用者が，インターネット上の特定のWebサーバを参照する場合に，本来とは異なるWebサーバに誘導される。
正しい。DNSキャッシュが改ざんされることで、社内の利用者が誤ったIPアドレスに誘導され、不正なWebサイトにアクセスしてしまう可能性があります。

エ: 電子メールの不正中継対策をした自社のメールサーバが，不正中継の踏み台にされる。
誤り。これはDNSキャッシュポイズニングとは無関係で、メールサーバ自体の設定ミスなどによる問題です。