平成21年度 秋期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問16
【問題16】
ネットワークのQoSで使用されるトラフィック制御方式に関する説明のうち、適切なものはどれか。
通信を開始する前にネットワークに対して帯域などのリソースを要求し、確保の状況に応じて通信を制御することを、アドミッション制御という。
入力されたトラフィックが規定された最大速度を超過しないか監視し、超過分のパケットを破棄するか優先度を下げる制御を、シェーピングという。
パケットの送出間隔を調整することによって、規定された最大速度を超過しないようにトラフィックを平準化する制御を、ポリシングという。
フレームの種類あわせて先に応じて優先度を変えて中継することを、ベストエフォートという。
【解説】
ア: 通信を開始する前にネットワークに対して帯域などのリソースを要求し、確保の状況に応じて通信を制御することを、アドミッション制御という。
正しい。アドミッション制御は、ネットワークリソースを確保するために使用され、特定の通信を許可または拒否する手段です。
イ: 入力されたトラフィックが規定された最大速度を超過しないか監視し、超過分のパケットを破棄するか優先度を下げる制御を、シェーピングという。
誤り。シェーピングはパケットの送信速度を調整して帯域を平準化する制御方式であり、破棄や優先度の変更はポリシングによる制御です。
ウ: パケットの送出間隔を調整することによって、規定された最大速度を超過しないようにトラフィックを平準化する制御を、ポリシングという。
誤り。ポリシングはパケットを監視し、規定の帯域を超えるトラフィックを制限する方式であり、シェーピングは送出間隔を調整する方式です。
エ: フレームの種類あわせて先に応じて優先度を変えて中継することを、ベストエフォートという。
誤り。ベストエフォートは特定の優先度を持たず、最善の努力でデータを転送する方式であり、優先度を変えて中継することとは異なります。
【答え】
ア: 通信を開始する前にネットワークに対して帯域などのリソースを要求し、確保の状況に応じて通信を制御することを、アドミッション制御という。
出典:平成21年度 秋期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問16