平成21年度 春期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問15
【問題15】
TCPヘッダー中のウィンドウサイズの説明として,適切なものはどれか。
受信エラー時の再送に備えて送信側が保持しているデータのサイズを受信側に知らせるために使用される。
受信側からの確認応答を待たずに,データを続けて送信できるかどうかの判断に使用される。
送信側と受信側の最適なバッファサイズを接続開始時のハンドシェイクで決定するために使用される。
複数セグメントから成るデータの送信時,後続するセグメント数を受信側に知らせるために使用される。
【解説】
ア: 受信エラー時の再送に備えて送信側が保持しているデータのサイズを受信側に知らせるために使用される。
誤り。ウィンドウサイズは再送制御のためではなく、受信側のバッファ容量を示す値です。
イ: 受信側からの確認応答を待たずに,データを続けて送信できるかどうかの判断に使用される。
正しい。TCPウィンドウサイズは受信側のバッファ容量を表し、送信側はこの値を参考にして、確認応答を待たずに送信可能なデータ量を判断します。
ウ: 送信側と受信側の最適なバッファサイズを接続開始時のハンドシェイクで決定するために使用される。
誤り。ウィンドウサイズは通信中に動的に変化し、ハンドシェイク時に固定されるものではありません。
エ: 複数セグメントから成るデータの送信時,後続するセグメント数を受信側に知らせるために使用される。
誤り。ウィンドウサイズはセグメント数の通知ではなく、バッファの空き容量の指標です。
【答え】
イ: 受信側からの確認応答を待たずに,データを続けて送信できるかどうかの判断に使用される。
出典:平成21年度 春期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問15