平成22年度 秋期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問7
【問題7】
ファイアウォールにおいて,自ネットワークのホストへの侵入を防止する対策のうち,IPスプーフィング(spoofing)攻撃に有効なものはどれか。
外部から入るTCPコネクション確立要求パケットのうち,外部へのインターネットサービスの提供に必要なもの以外を阻止する。
外部から入るUDPパケットのうち,外部へのインターネットサービスの提供や利用したいインターネットサービスに必要なもの以外を阻止する。
外部から入るパケットのあて先IPアドレスが,インターネットとの直接の通信をすべきでない自ネットワークのホストのものであれば,そのパケットを阻止する。
外部から入るパケットの送信元IPアドレスが自ネットワークのものであれば,そのパケットを阻止する。
【解説】
ア: 外部から入るTCPコネクション確立要求パケットのうち,外部へのインターネットサービスの提供に必要なもの以外を阻止する。
誤り。これは一般的なフィルタリングルールであり、IPスプーフィングに特化した対策ではありません。
イ: 外部から入るUDPパケットのうち,外部へのインターネットサービスの提供や利用したいインターネットサービスに必要なもの以外を阻止する。
誤り。これも一般的なアクセス制御の話であり、スプーフィングに直接効果があるとは言えません。
ウ: 外部から入るパケットのあて先IPアドレスが,インターネットとの直接の通信をすべきでない自ネットワークのホストのものであれば,そのパケットを阻止する。
誤り。これは意図しないアクセスの制限にはなりますが、IPスプーフィングは送信元IPの偽装なので、効果的ではありません。
エ: 外部から入るパケットの送信元IPアドレスが自ネットワークのものであれば,そのパケットを阻止する。
正しい。IPスプーフィングは、攻撃者が送信元IPアドレスを偽装して自ネットワーク内のアドレスを詐称する攻撃です。このようなパケットを遮断することは、非常に有効な対策です。
【答え】
エ: 外部から入るパケットの送信元IPアドレスが自ネットワークのものであれば,そのパケットを阻止する。
出典:平成22年度 秋期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問7