平成22年度 秋期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問15
【問題15】
SSLの利用に関する記述のうち,適切なものはどれか。
SSLで使用する個人認証用のデジタル証明書は,ICカードなどに格納できるので,格納場所を特定のPCに限定する必要はない。
SSLはWebサーバを経由した特定の利用者間の通信のために開発されたプロトコルであり,Webサーバ提供者への事前の利用者登録が不可欠である。
SSLを利用するWebサーバのデジタル証明書にはIPアドレスの組込みが必須なので,WebサーバのIPアドレスを変更する場合は,デジタル証明書を再度取得する必要がある。
日本国内では,SSLで使用する共通鍵の長さは,128ビット未満に制限されている。
【解説】
ア: SSLで使用する個人認証用のデジタル証明書は,ICカードなどに格納できるので,格納場所を特定のPCに限定する必要はない。
正しい。ICカードやUSBトークンに証明書を格納すれば、PCを問わずに安全に利用できます。
イ: SSLはWebサーバを経由した特定の利用者間の通信のために開発されたプロトコルであり,Webサーバ提供者への事前の利用者登録が不可欠である。
誤り。SSLは暗号通信の仕組みであり、利用者登録は必須ではありません。
ウ: SSLを利用するWebサーバのデジタル証明書にはIPアドレスの組込みが必須なので,WebサーバのIPアドレスを変更する場合は,デジタル証明書を再度取得する必要がある。
誤り。証明書には通常FQDN(ドメイン名)が使用され、IPアドレスの組み込みは必須ではありません。
エ: 日本国内では,SSLで使用する共通鍵の長さは,128ビット未満に制限されている。
誤り。SSLでは128ビット以上の鍵が一般的であり、制限もありません。
【答え】
ア: SSLで使用する個人認証用のデジタル証明書は,ICカードなどに格納できるので,格納場所を特定のPCに限定する必要はない。
出典:平成22年度 秋期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問15