平成22年度 秋期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問24

【解説】

ア: 悪意によるデータ改ざんを防ぐ。
誤り。レプリケーションはデータの複製・同期を行う仕組みであり、改ざんそのものを防止する機能はありません。改ざん防止にはアクセス制御や暗号化といった別の対策が必要です。

イ: コンピュータウイルスによるデータの破壊を防ぐ。
誤り。レプリケーションはウイルス感染によるデータ破壊への直接的な対策とはなりません。ウイルス対策ソフトやネットワークセキュリティ対策が必要です。

ウ: 災害発生時にシステムが長時間停止するのを防ぐ。
正しい。レプリケーションによりデータを別拠点に複製しておくことで、災害や障害発生時に別の拠点からシステムを稼働させることが可能となり、ダウンタイムを最小限に抑えられます。

エ: 操作ミスによるデータの削除を防ぐ。
誤り。レプリケーションでは削除操作も同期されるため、操作ミスによる削除は複製先にも反映されます。誤削除対策にはバックアップが効果的です。