平成22年度 春期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問4

【解説】

ア: クライアントは認証要求のたびに，サーバへシーケンス番号と種(Seed)からなるチャレンジデータを送信する。
誤り。S/KEYでは、シーケンス番号とSeedはサーバ側が生成し、クライアントに送信します。クライアントから送られるものではありません。

イ: サーバはクライアントから送られた使い捨てパスワードを演算し，サーバで記憶している前回の使い捨てパスワードと比較することによって，クライアントを認証する。
正しい。S/KEYでは、ワンタイムパスワードにハッシュ関数を1回適用して前回の値と一致するかどうかを検証します。

ウ: 時刻情報を基にパスワードを生成し，クライアント，サーバ間でパスワードを時刻で同期させる。
誤り。これは時刻同期型（TOTPなど）の方式の特徴であり、S/KEYはカウンターベースのハッシュチェーン方式です。

エ: 利用者が設定したパスフレーズは1回ごとに使い捨てる。
誤り。使い捨てられるのはハッシュにより生成されたワンタイムパスワードであり、パスフレーズ自体は固定です。