平成22年度 春期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問12
【問題12】
ダウンローダ型ウイルスがPCに侵入した場合に,インターネット経路で他のウイルスがダウンロードされることを防ぐ有効な対策はどれか。
URLフィルターを用いてインターネット上の不正Webサイトへの接続を遮断する。
インターネットから内部ネットワークに向けた要求パケットによる不正侵入行為をIPSで破棄する。
スパムメール対策サーバでインターネットからのスパムメールを拒否する。
メールフィルターで他サイトへの不正メール発信を遮断する。
【解説】
ア: URLフィルターを用いてインターネット上の不正Webサイトへの接続を遮断する。
正しい。ダウンローダ型ウイルスは感染後に不正Webサイトへアクセスし、追加のウイルスをダウンロードすることがあります。URLフィルターを使って不正サイトへの通信を遮断すれば、拡散を防ぐことができます。
イ: インターネットから内部ネットワークに向けた要求パケットによる不正侵入行為をIPSで破棄する。
誤り。これは外部からの侵入対策であり、内部からの不正ダウンロードを防ぐものではありません。
ウ: スパムメール対策サーバでインターネットからのスパムメールを拒否する。
誤り。スパム対策は感染防止には有効ですが、既に侵入したウイルスのダウンロード活動には効果がありません。
エ: メールフィルターで他サイトへの不正メール発信を遮断する。
誤り。これはウイルスが送信する迷惑メールの対策であり、ダウンロード通信そのものを防止する手段ではありません。
【答え】
ア: URLフィルターを用いてインターネット上の不正Webサイトへの接続を遮断する。
出典:平成22年度 春期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問12