平成22年度 春期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問18

【解説】

この問題では、端末Aから端末Cへの通信において、端末CのIPアドレスとMACアドレスの対応付けを行う機器を特定する必要があります。

ネットワークの構成上、端末Aと端末Cは異なるネットワークセグメントに存在し、その間にルータZが配置されています。プロキシARPが設定されていない場合、ルータは異なるセグメント間でのARPリクエストに応答しません。

端末Aが端末Cにデータを送信する際、以下のような流れになります：

1. 端末Aは、宛先IPが自ネットワーク外であると判断し、デフォルトゲートウェイ（ルータZ）宛にパケットを送る。
2. ルータZは、宛先IP（端末C）に対してARPリクエストをブロードキャストし、MACアドレスを問い合わせる。
3. 端末Cが自身のIPアドレスに一致するARPリクエストに応答し、MACアドレスを返す。

このように、IPアドレスとMACアドレスの対応付け（ARP解決）を実際に行うのはルータZです。