平成22年度 春期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問25
【問題25】
“情報セキュリティ監査基準"の位置付けはどれか。
監査人が情報資産の監査を行う際に判断の尺度として用いるべき基準であり,監査人の規範である。
情報資産を保護するためのベストプラクティスをまとめたものであり,監査マニュアル作成の手引書である。
情報セキュリティ監査業務の品質を確保し,有効かつ効果的に監査を実施することを目的とした監査人の行為規範である。
組織体が効果的な情報セキュリティマネジメント体制を構築し,適切なコントロールを整備,運用するための実施規範である。
【解説】
ア: 監査人が情報資産の監査を行う際に判断の尺度として用いるべき基準であり,監査人の規範である。
誤り。「情報セキュリティ監査基準」は監査人の行為規範を定めたものであり、判断の尺度は「情報セキュリティ管理基準」が用いられます。
イ: 情報資産を保護するためのベストプラクティスをまとめたものであり,監査マニュアル作成の手引書である。
誤り。これは「情報セキュリティ管理基準」の説明に該当します。
ウ: 情報セキュリティ監査業務の品質を確保し,有効かつ効果的に監査を実施することを目的とした監査人の行為規範である。
正しい。「情報セキュリティ監査基準」は、監査人の行為規範として位置付けられており、品質確保と監査の有効性・効率性の向上を目的としています。
エ: 組織体が効果的な情報セキュリティマネジメント体制を構築し,適切なコントロールを整備,運用するための実施規範である。
誤り。これは「情報セキュリティ管理基準」の内容です。
【答え】
ウ: 情報セキュリティ監査業務の品質を確保し,有効かつ効果的に監査を実施することを目的とした監査人の行為規範である。
出典:平成22年度 春期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問25