平成23年度 春期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問9
【問題9】
ウイルスの検出手法であるビヘイビア法を説明したものはどれか。
あらかじめ特徴的なコードをパターンとして登録したウイルス定義ファイルを用いてウイルス検査対象と比較し,同じパターンがあれば感染を検出する。
ウイルスに感染していないことを保証する情報をあらかじめ検査対象に付加しておき,検査時に不整合があれば感染を検出する。
ウイルスの感染が疑わしい検査対象を,安全な場所に保管する原本と比較し,異なっていれば感染を検出する。
ウイルスの感染や発病によって生じるデータ書き込み動作の異常や通信量の異常増加などの変化を監視して,感染を検出する。
【解説】
ア: あらかじめ特徴的なコードをパターンとして登録したウイルス定義ファイルを用いてウイルス検査対象と比較し,同じパターンがあれば感染を検出する。
誤り。これはシグネチャ法の説明です。特定のウイルスの特徴的なパターンを基に感染を検出します。
イ: ウイルスに感染していないことを保証する情報をあらかじめ検査対象に付加しておき,検査時に不整合があれば感染を検出する。
誤り。これはチェックサム法やインテグリティ検査法の説明です。
ウ: ウイルスの感染が疑わしい検査対象を,安全な場所に保管する原本と比較し,異なっていれば感染を検出する。
誤り。これはバックアップと比較する手法であり、ビヘイビア法ではありません。
エ: ウイルスの感染や発病によって生じるデータ書き込み動作の異常や通信量の異常増加などの変化を監視して,感染を検出する。
正しい。これはビヘイビア法(動的解析)の説明です。ウイルスが引き起こす異常な挙動を監視し、感染を検出します。
【答え】
エ: ウイルスの感染や発病によって生じるデータ書き込み動作の異常や通信量の異常増加などの変化を監視して,感染を検出する。
出典:平成23年度 春期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問9