平成23年度 春期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問13
【問題13】
経済産業省"ソフトウェア管理ガイドライン"に定められた、ソフトウェアを使用する法人、団体などが実施すべき基本的事項の記述のうち、適切なものはどれか。
ウイルスからソフトウェアを保護するため,関係法令や使用許諾契約などについて利用者の教育啓発を行う。
セキュリティ対策に責任を負うセキュリティ管理責任者を任命し,適切な管理体制を整備する。
ソフトウェアの違法複製などの有無を確認するため,すべてのソフトウェアを対象として,その使用状況についての監査を実施する。
ソフトウェアの脆弱性を突いた不正アクセスから保護するため,ソフトウェアの使用手順や管理方法などを定めたソフトウェア管理規則を制定する。
【解説】
ア: ウイルスからソフトウェアを保護するため,関係法令や使用許諾契約などについて利用者の教育啓発を行う。
誤り。ウイルスからの保護は主にセキュリティ対策に関する事項であり、ソフトウェア管理ガイドラインの直接的な目的ではありません。
イ: セキュリティ対策に責任を負うセキュリティ管理責任者を任命し,適切な管理体制を整備する。
誤り。これは情報セキュリティ管理基準の内容であり、ソフトウェア管理ガイドラインの趣旨とは異なります。
ウ: ソフトウェアの違法複製などの有無を確認するため,すべてのソフトウェアを対象として,その使用状況についての監査を実施する。
正しい。ソフトウェア管理ガイドラインでは、違法複製を防ぐために、法人や団体が全ソフトウェアの使用状況を把握し、監査することを求めています。
エ: ソフトウェアの脆弱性を突いた不正アクセスから保護するため,ソフトウェアの使用手順や管理方法などを定めたソフトウェア管理規則を制定する。
誤り。脆弱性対策は情報セキュリティの観点から重要ですが、ソフトウェア管理ガイドラインの主眼は違法複製の防止にあります。
【答え】
ウ: ソフトウェアの違法複製などの有無を確認するため,すべてのソフトウェアを対象として,その使用状況についての監査を実施する。
出典:平成23年度 春期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問13