平成24年度 秋期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問4
【問題4】
2011年に経済産業省が公表した"クラウドサービス利用のための情報セキュリティマネジメントガイドライン"が策定された目的について述べたものはどれか。
JIS Q 27002の管理策を拡張し,クラウドサービス利用者が情報セキュリティ対策を円滑に行えるようにする。
クラウドサービス提供事業者に対して情報セキュリティ監査を実施する方法を利用者に提示する。
クラウドサービスの利用がもたらすセキュリティリスクをサービス提供事業者の視点で提示する。
セキュリティリスクの懸念の少ないクラウドサービス提供事業者を利用者が選択できるよう格付け基準を提供する。
【解説】
ア: JIS Q 27002の管理策を拡張し,クラウドサービス利用者が情報セキュリティ対策を円滑に行えるようにする。
正しい。クラウドサービスを利用する際の情報セキュリティ対策を円滑に実施できるように、JIS Q 27002を基にしてクラウド向けに拡張された管理策が提示されました。
イ: クラウドサービス提供事業者に対して情報セキュリティ監査を実施する方法を利用者に提示する。
誤り。このガイドラインは監査手法を利用者に提示することが目的ではなく、利用者が自ら適切なセキュリティ対策を講じるための支援を目的としています。
ウ: クラウドサービスの利用がもたらすセキュリティリスクをサービス提供事業者の視点で提示する。
誤り。提示されるのは利用者側の視点に基づいたリスクであり、利用者がサービスを選定・利用する際の判断材料として提供されています。
エ: セキュリティリスクの懸念の少ないクラウドサービス提供事業者を利用者が選択できるよう格付け基準を提供する。
誤り。格付けを行うための基準の提示ではなく、あくまで利用者が自らリスクを判断し、適切な対応を行うためのガイドラインです。
【答え】
ア: JIS Q 27002の管理策を拡張し,クラウドサービス利用者が情報セキュリティ対策を円滑に行えるようにする。
出典:平成24年度 秋期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問4