平成24年度 秋期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問5
【問題5】
スパムメールの対策として,宛先ポート番号25番の通信に対してISPが実施するOP25Bの説明はどれか。
ISP管理外のネットワークからの通信のうち,スパムメールのシグネチャに該当するものを遮断する。
動的IPアドレスを割り当てたネットワークからISP管理外のネットワークへの直接の通信を遮断する。
メール送信元のメールサーバについてDNSの逆引きができない場合,そのメールサーバからの通信を遮断する。
メール不正中継の脆弱性をもつメールサーバからの通信を遮断する。
【解説】
ア: ISP管理外のネットワークからの通信のうち,スパムメールのシグネチャに該当するものを遮断する。
誤り。これはスパムフィルタによる内容検査に関する説明であり、ポート25の制限を行うOP25Bとは無関係です。
イ: 動的IPアドレスを割り当てたネットワークからISP管理外のネットワークへの直接の通信を遮断する。
正しい。OP25B(Outbound Port 25 Blocking)は、スパム送信を防止するため、動的IPから外部メールサーバへのポート25による通信をISP側で遮断する仕組みです。
ウ: メール送信元のメールサーバについてDNSの逆引きができない場合,そのメールサーバからの通信を遮断する。
誤り。これは逆引きDNSを用いたスパム対策であり、OP25Bの内容ではありません。
エ: メール不正中継の脆弱性をもつメールサーバからの通信を遮断する。
誤り。これはオープンリレー対策やRBLの利用に関連する内容で、OP25Bとは異なります。
【答え】
イ: 動的IPアドレスを割り当てたネットワークからISP管理外のネットワークへの直接の通信を遮断する。
出典:平成24年度 秋期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問5