平成24年度 秋期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問12
【問題12】
デジタルフォレンジックスを説明したものはどれか。
画像や音楽などのデジタルコンテンツに著作権者などの情報を埋め込む。
コンピュータやネットワークのセキュリティ上の弱点を発見するテスト手法の一つであり,システムを実際に攻撃して侵入を試みる。
ネットワーク管理者や利用者などから,巧みな話術や盗み聞き,盗み見などの手段によって,パスワードなどのセキュリティ上重要な情報を入手する。
犯罪に対する証拠となり得るデータを保全し,その後の訴訟などに備える。
【解説】
ア: 画像や音楽などのデジタルコンテンツに著作権者などの情報を埋め込む。
誤り。これはデジタルウォーターマーク(電子透かし)技術の説明であり、デジタルフォレンジックスとは異なります。
イ: コンピュータやネットワークのセキュリティ上の弱点を発見するテスト手法の一つであり,システムを実際に攻撃して侵入を試みる。
誤り。これはペネトレーションテスト(侵入テスト)に関する説明です。
ウ: ネットワーク管理者や利用者などから,巧みな話術や盗み聞き,盗み見などの手段によって,パスワードなどのセキュリティ上重要な情報を入手する。
誤り。これはソーシャルエンジニアリングの説明であり、フォレンジックスではありません。
エ: 犯罪に対する証拠となり得るデータを保全し,その後の訴訟などに備える。
正しい。デジタルフォレンジックスは、コンピュータやネットワーク上のデータを収集・保全・解析し、訴訟などにおける証拠として利用するための技術・手法です。
【答え】
エ: 犯罪に対する証拠となり得るデータを保全し,その後の訴訟などに備える。
出典:平成24年度 秋期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問12