平成24年度 秋期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問20

【解説】

ア: ダイジェスト認証では，利用者IDとパスワードを:で連結したものを，MD5を使ってエンコードしAuthorizationヘッダーで指定する。
誤り。ダイジェスト認証ではMD5を用いることがありますが，単純な連結だけでなく，サーバーからのチャレンジ値（nonce）なども含めて処理する必要があり，この記述は不正確です。

イ: ダイジェスト認証では，利用者IDとパスワードを:で連結したものを，SHAを使ってエンコードしAuthorizationヘッダーで指定する。
誤り。SHAを使う方式もありますが，一般的にはMD5が用いられます。また、アと同様にチャレンジ値などを用いた複雑な処理が必要です。

ウ: ベーシック認証では，利用者IDとパスワードを:で連結したものを，BASE64でエンコードしAuthorizationヘッダーで指定する。
正しい。この記述は正確です。ベーシック認証では利用者ID:パスワードをBASE64でエンコードし，HTTPヘッダーのAuthorizationに付加します。

エ: ベーシック認証では，利用者IDとパスワードを:で連結したものを，エンコードせずにAuthorizationヘッダーで指定する。
誤り。ベーシック認証では必ずBASE64エンコードが必要です。