平成24年度 秋期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問21
【問題21】
データベースのデータを更新するトランザクションが,実行途中で異常終了したとき,更新中のデータに対して行われる処理はどれか。
異常終了時点までの更新ログ情報を破棄することによって,データをトランザクション開始前の状態に回復する。
チェックポイント時点からコミット完了しているトランザクションの更新をロールフォワードすることによって,データを回復する。
トランザクションの更新ログ情報を使って異常終了時点までロールフォワードすることによって,データを回復する。
ロールバックすることによって,データをトランザクション開始前の状態に回復する。
【解説】
ア: 異常終了時点までの更新ログ情報を破棄することによって,データをトランザクション開始前の状態に回復する。
誤り。ログ情報を破棄するのではなく、ロールバック処理を行って変更を取り消す必要があります。
イ: チェックポイント時点からコミット完了しているトランザクションの更新をロールフォワードすることによって,データを回復する。
誤り。これは障害復旧時にコミット済みのトランザクションを反映する手法であり、未完了のトランザクションに対しては適切ではありません。
ウ: トランザクションの更新ログ情報を使って異常終了時点までロールフォワードすることによって,データを回復する。
誤り。ロールフォワードはコミット済みの内容の反映に使います。異常終了したトランザクションにはロールバック処理が必要です。
エ: ロールバックすることによって,データをトランザクション開始前の状態に回復する。
正しい。トランザクションが異常終了した場合、ロールバックにより未完了の更新を取り消し、整合性を保ちます。
【答え】
エ: ロールバックすることによって,データをトランザクション開始前の状態に回復する。
出典:平成24年度 秋期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問21