平成24年度 春期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問15
【問題15】
SMTP-AUTHを使ったメールセキュリティ対策はどれか。
ISP管理下の動的IPアドレスからの電子メール送信について,管理外ネットワークのメールサーバへSMTP通信を禁止する。
PCからの電子メール送信は,POP接続で利用者認証済の場合にだけ許可する。
通常のSMTPのポートとは別のサブミッションポートを使用して,PCからメールサーバへの電子メール送信時の認証を行う。
電子メール送信元のサーバについてDNSの逆引きが成功した場合にだけ,電子メール受信を許可する。
【解説】
ア: ISP管理下の動的IPアドレスからの電子メール送信について,管理外ネットワークのメールサーバへSMTP通信を禁止する。
誤り。これはSMTPリレー制限の対策であり、SMTP-AUTHとは直接関係しません。
イ: PCからの電子メール送信は,POP接続で利用者認証済の場合にだけ許可する。
誤り。これは「POP before SMTP」という方式であり、SMTP-AUTHとは異なる認証手法です。
ウ: 通常のSMTPのポートとは別のサブミッションポートを使用して,PCからメールサーバへの電子メール送信時の認証を行う。
正しい。SMTP-AUTHは、主にサブミッションポート(TCP587番)を用いて、メール送信時にSMTPレベルでのユーザー認証を行う方式です。これにより、正当なユーザのみがメール送信できるようになり、スパムやなりすましを防止できます。
エ: 電子メール送信元のサーバについてDNSの逆引きが成功した場合にだけ,電子メール受信を許可する。
誤り。これはDNSの逆引きチェックによるスパム対策であり、SMTP-AUTHの機能ではありません。
【答え】
ウ: 通常のSMTPのポートとは別のサブミッションポートを使用して,PCからメールサーバへの電子メール送信時の認証を行う。
出典:平成24年度 春期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問15