平成25年度 秋期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問6

【解説】

ア: 演算アルゴリズムに対策を施して、機密情報の違いによって演算の処理時間の差異が出ないようにする。
正しい。タイミング攻撃は、機密情報の違いにより生じる処理時間の差を観測することで秘密を推測する手法であるため、処理時間を一定に保つようなアルゴリズム設計が有効な対策となります。

イ: 故障を検出する機構を設けて、検出したら機密情報を破壊する。
誤り。これはフォールト攻撃への対策であり、タイミング攻撃には直接効果がありません。

ウ: コンデンサを挿入して、電力消費量が時間的に均一になるようにする。
誤り。これは主に電力解析（パワーアナリシス）攻撃への対策であり、タイミング攻撃とは異なります。

エ: 保護層を備えて、内部のデータが不正に書き換えられないようにする。
誤り。これは物理的な改ざんに対する防御策であり、タイミング攻撃に対しては効果がありません。