平成25年度 秋期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問7
【問題7】
テンペスト技術の説明とその対策として、適切なものはどれか。
ディスプレイやケーブルなどから放射される電磁波を傍受し、表示内容などを盗み見る技術であり、電磁波を遮断することによって対抗する。
データ通信の途中でパケットを横取りし、内容を改ざんする技術であり、デジタル署名を利用した改ざん検知によって対抗する。
マクロウイルスにおいて使われる技術であり、ウイルス対策ソフトを導入し、最新の定義ファイルを適用することによって対抗する。
無線LANの信号を傍受し、通信内容を解読する技術であり、通信パケットを暗号化することによって対抗する。
【解説】
ア: ディスプレイやケーブルなどから放射される電磁波を傍受し、表示内容などを盗み見る技術であり、電磁波を遮断することによって対抗する。
正しい。テンペスト攻撃は、機器から漏れる電磁波を傍受して情報を盗む攻撃手法であり、物理的な遮蔽が有効な対策です。
イ: データ通信の途中でパケットを横取りし、内容を改ざんする技術であり、デジタル署名を利用した改ざん検知によって対抗する。
誤り。これは中間者攻撃(MITM)に対する対策であり、テンペストとは無関係です。
ウ: マクロウイルスにおいて使われる技術であり、ウイルス対策ソフトを導入し、最新の定義ファイルを適用することによって対抗する。
誤り。これはマクロウイルスに対する一般的な対策であり、テンペスト攻撃の内容ではありません。
エ: 無線LANの信号を傍受し、通信内容を解読する技術であり、通信パケットを暗号化することによって対抗する。
誤り。これは無線通信の盗聴に関する対策であり、テンペスト攻撃とは異なります。
【答え】
ア: ディスプレイやケーブルなどから放射される電磁波を傍受し、表示内容などを盗み見る技術であり、電磁波を遮断することによって対抗する。
出典:平成25年度 秋期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問7