平成25年度 春期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問11
【問題11】
CRYPTRECの活動内容はどれか。
客観的な評価によって安全性及び実装性に優れると判断された暗号技術のリストを決定する。
情報セキュリティ政策に係る基本戦略の立案,官民における統一的,横断的な情報セキュリティ政策の推進に係る企画などを行う。
組織の情報セキュリティマネジメントシステムについて評価し認証する制度を運用する。
認証機関から貸与された暗号モジュール試験報告書作成支援ツールを用いて暗号モジュールの安全性についての評価試験を行う。
【解説】
ア: 客観的な評価によって安全性及び実装性に優れると判断された暗号技術のリストを決定する。
正しい。CRYPTREC(Cryptography Research and Evaluation Committees)は、安全で実用的な暗号技術を推奨リストとして策定する日本の機関です。
イ: 情報セキュリティ政策に係る基本戦略の立案,官民における統一的,横断的な情報セキュリティ政策の推進に係る企画などを行う。
誤り。これは内閣官房の「内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)」のような政策機関の活動内容です。
ウ: 組織の情報セキュリティマネジメントシステムについて評価し認証する制度を運用する。
誤り。これはISMS(Information Security Management System)認証制度に関する内容です。
エ: 認証機関から貸与された暗号モジュール試験報告書作成支援ツールを用いて暗号モジュールの安全性についての評価試験を行う。
誤り。CRYPTRECは評価リストの策定を行いますが、試験ツールを用いた評価自体は実施しません。
【答え】
ア: 客観的な評価によって安全性及び実装性に優れると判断された暗号技術のリストを決定する。
出典:平成25年度 春期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問11