平成25年度 春期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問24
【問題24】
情報システムの設計のうち,フェールソフトの例はどれか。
UPSを設置することによって,停電時に手順通りにシステムを停止できるようにし,データを保全する。
制御プログラムの障害時に,システムの暴走を避け,安全に停止できるようにする。
ハードウェアの障害時に,パフォーマンスは低下するが,構成を縮小して運転を続けられるようにする。
利用者の誤操作や誤入力を未然に防ぐことによって,システムの誤動作を防止できるようにする。
【解説】
ア: UPSを設置することによって,停電時に手順通りにシステムを停止できるようにし,データを保全する。
誤り。UPS(無停電電源装置)は電源障害に対する備えであり、フェールソフトの概念とは異なります。
イ: 制御プログラムの障害時に,システムの暴走を避け,安全に停止できるようにする。
誤り。これはフェールセーフの例であり、フェールソフトとは異なる考え方です。
ウ: ハードウェアの障害時に,パフォーマンスは低下するが,構成を縮小して運転を続けられるようにする。
正しい。これはフェールソフトの典型例です。部分的な故障でもシステムを完全停止させずに最低限の機能を維持します。
エ: 利用者の誤操作や誤入力を未然に防ぐことによって,システムの誤動作を防止できるようにする。
誤り。これは操作ミスを防ぐためのヒューマンインターフェース設計や入力制御の話であり、フェールソフトではありません。
【答え】
ウ: ハードウェアの障害時に,パフォーマンスは低下するが,構成を縮小して運転を続けられるようにする。
出典:平成25年度 春期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問24