平成26年度 秋期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問3
2025年7月21日
【問題3】
2011年に経済産業省が公表した"クラウドサービス利用のための情報セキュリティマネジメントガイドライン"が策定された目的について述べたものはどれか。
JIS Q 27002の管理策を補完し,クラウドサービス利用者が情報セキュリティ対策を円滑に行えるようにする。
クラウドサービス提供事業者に対して情報セキュリティ監査を実施する方法を利用者に提示する。
クラウドサービスの利用がもたらすセキュリティリスクをサービス提供事業者の視点で提示する。
セキュリティリスクの懸念の少ないクラウドサービス提供事業者を利用者が選択できるような格付け基準を提供する。
【解説】
ア: JIS Q 27002の管理策を補完し,クラウドサービス利用者が情報セキュリティ対策を円滑に行えるようにする。
正しい。このガイドラインは、クラウドサービス利用者が情報セキュリティマネジメントを適切に実施できるよう、JIS Q 27002の管理策を補完する形で策定されています。
イ: クラウドサービス提供事業者に対して情報セキュリティ監査を実施する方法を利用者に提示する。
誤り。監査手法の提示は主目的ではなく、利用者自身のセキュリティ対策を支援することが中心です。
ウ: クラウドサービスの利用がもたらすセキュリティリスクをサービス提供事業者の視点で提示する。
誤り。本ガイドラインは主にクラウド利用者の視点からセキュリティ対策を示しています。
エ: セキュリティリスクの懸念の少ないクラウドサービス提供事業者を利用者が選択できるような格付け基準を提供する。
誤り。格付けの提供ではなく、セキュリティ対策の指針が主眼です。
【答え】
ア: JIS Q 27002の管理策を補完し,クラウドサービス利用者が情報セキュリティ対策を円滑に行えるようにする。
出典:平成26年度 秋期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問3