平成26年度 秋期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問15
【問題15】
スパムメールへの対策であるDKIM(DomainKeys Identified Mail)の説明はどれか。
送信側メールサーバでデジタル署名を電子メールのヘッダーに付与して,受信側メールサーバで検証する。
送信側メールサーバで利用者が認証されたとき,電子メールの送信が許可される。
電子メールのヘッダーや配送経路の情報から得られる送信元情報を用いて,メール送信元のIPアドレスを検証する。
ネットワーク機器で,内部ネットワークから外部のメールサーバのTCPポート25番への直接の通信を禁止する。
【解説】
ア: 送信側メールサーバでデジタル署名を電子メールのヘッダーに付与して,受信側メールサーバで検証する。
正しい。DKIM(DomainKeys Identified Mail)は、メールにデジタル署名を付与し、受信者が公開鍵を使ってその署名を検証することで、送信元の正当性と改ざんの有無を確認する仕組みです。
イ: 送信側メールサーバで利用者が認証されたとき,電子メールの送信が許可される。
誤り。これはSMTP-AUTH(SMTP認証)の説明です。
ウ: 電子メールのヘッダーや配送経路の情報から得られる送信元情報を用いて,メール送信元のIPアドレスを検証する。
誤り。これはSPF(Sender Policy Framework)の説明です。
エ: ネットワーク機器で,内部ネットワークから外部のメールサーバのTCPポート25番への直接の通信を禁止する。
誤り。これはスパム対策の一環としての通信制御であり、DKIMとは関係ありません。
【答え】
ア: 送信側メールサーバでデジタル署名を電子メールのヘッダーに付与して,受信側メールサーバで検証する。
出典:平成26年度 秋期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問15