平成26年度 春期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問4
【問題4】
スパムメールの対策として,宛先ポート番号25番の通信に対してISPが実施するOP25Bの説明はどれか。
ISP管理外のネットワークからの受信メールのうち,スパムメールのシグネチャに該当するメールを遮断する。
動的IPアドレスを割り当てたネットワーク外にISP管理外のネットワークに直接送信されたメールを遮断する。
メール送信元のメールサーバについてDNSの逆引きができない場合,そのメールサーバからのメールを遮断する。
メール不正中継の脆弱性をもつメールサーバからの受信メールを遮断する。
【解説】
ア: ISP管理外のネットワークからの受信メールのうち,スパムメールのシグネチャに該当するメールを遮断する。
誤り。これはシグネチャベースのフィルタリングの説明であり、OP25Bの仕組みとは異なります。
イ: 動的IPアドレスを割り当てたネットワーク外にISP管理外のネットワークに直接送信されたメールを遮断する。
正しい。OP25B(Outbound Port 25 Blocking)は、ISPがポート25番の外部宛通信を制限することで、動的IPからのスパム送信を防止する対策です。
ウ: メール送信元のメールサーバについてDNSの逆引きができない場合,そのメールサーバからのメールを遮断する。
誤り。これは逆引きDNSによるスパム対策であり、OP25Bとは異なります。
エ: メール不正中継の脆弱性をもつメールサーバからの受信メールを遮断する。
誤り。これは不正中継(オープンリレー)対策に関する内容であり、OP25Bの説明ではありません。
【答え】
イ: 動的IPアドレスを割り当てたネットワーク外にISP管理外のネットワークに直接送信されたメールを遮断する。
出典:平成26年度 春期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問4