平成26年度 春期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問8
【問題8】
ICMP Flood攻撃に該当するものはどれか。
HTTP GETコマンドを繰り返し送ることによって、攻撃対象のサーバにコンテンツ送信の負荷を掛ける。
pingコマンドを用いて同時に発生した大量の要求パケットによって、攻撃対象のサーバに至るまでの回線を過負荷にしてアクセスを妨害する。
コネクション開始要求に当たるSYNパケットを大量に送ることによって、攻撃対象のサーバに、接続要求ごとに応答を返すための過大な負荷を掛ける。
大量のTCPコネクションを確立することによって、攻撃対象のサーバに接続を維持させ続けリソースを枯渇させる。
【解説】
ア: HTTP GETコマンドを繰り返し送ることによって、攻撃対象のサーバにコンテンツ送信の負荷を掛ける。
誤り。これはHTTP Flood攻撃であり、ICMP Flood攻撃ではありません。
イ: pingコマンドを用いて同時に発生した大量の要求パケットによって、攻撃対象のサーバに至るまでの回線を過負荷にしてアクセスを妨害する。
正しい。ICMP Flood攻撃は、ping(ICMP Echo Request)パケットを大量に送信し、ネットワークやサーバに過剰な負荷をかけて妨害する攻撃手法です。
ウ: コネクション開始要求に当たるSYNパケットを大量に送ることによって、攻撃対象のサーバに、接続要求ごとに応答を返すための過大な負荷を掛ける。
誤り。これはSYN Flood攻撃の説明です。
エ: 大量のTCPコネクションを確立することによって、攻撃対象のサーバに接続を維持させ続けリソースを枯渇させる。
誤り。これはSlowlorisなどの持続的な接続を悪用する攻撃に該当します。
【答え】
イ: pingコマンドを用いて同時に発生した大量の要求パケットによって、攻撃対象のサーバに至るまでの回線を過負荷にしてアクセスを妨害する。
出典:平成26年度 春期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問8