平成26年度 春期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問16
【問題16】
WAF(Web Application Firewall)のブラックリスト又はホワイトリストの説明のうち、適切なものはどれか。
ブラックリストは,脆弱性があるサイトのIPアドレスを登録したものであり,該当する通信を遮断する。
ブラックリストは,問題がある通信データパターンを定義したものであり,該当する通信を遮断するか又は無害化する。
ホワイトリストは,暗号化された受信データをどのように復号するかを定義したものであり,復号鍵が登録されていないデータを遮断する。
ホワイトリストは,脆弱性がないサイトのFQDNを登録したものであり,登録がないサイトへの通信を遮断する。
【解説】
ア: ブラックリストは,脆弱性があるサイトのIPアドレスを登録したものであり,該当する通信を遮断する。
誤り。ブラックリストは、危険な通信パターンやIPアドレスを識別して通信を遮断するためのものですが、「脆弱性があるサイトのIPアドレス」という定義は不明確です。
イ: ブラックリストは,問題がある通信データパターンを定義したものであり,該当する通信を遮断するか又は無害化する。
正しい。ブラックリストは、悪意のある通信パターン(例えば特定のIPアドレスやデータ内容)を登録し、それらの通信を遮断または無害化します。
ウ: ホワイトリストは,暗号化された受信データをどのように復号するかを定義したものであり,復号鍵が登録されていないデータを遮断する。
誤り。ホワイトリストは、許可された通信やサイトを指定するものであり、暗号化された受信データの復号に関するものではありません。
エ: ホワイトリストは,脆弱性がないサイトのFQDNを登録したものであり,登録がないサイトへの通信を遮断する。
誤り。ホワイトリストは、許可するサイトや通信を明示的に登録し、その他の通信を拒否するものですが、「脆弱性がないサイトのFQDN」という表現は適切ではありません。
【答え】
イ: ブラックリストは,問題がある通信データパターンを定義したものであり,該当する通信を遮断するか又は無害化する。
出典:平成26年度 春期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問16