平成27年度 秋期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問2
2025年7月21日
【問題2】
特定の認証局が発行したCRLに関する記述のうち,適切なものはどれか。
CRLには,失効したデジタル証明書に対応する秘密鍵が登録される。
CRLには,有効期限内のデジタル証明書のうち失効したデジタル証明書と失効した日時の対応が提示される。
CRLは,鍵の漏えい,破棄申請の状況をリアルタイムに反映するプロトコルである。
有効期限切れで失効したデジタル証明書は,所有者が新たなデジタル証明書を取得するまでの間,CRLに登録される。
【解説】
ア: CRLには,失効したデジタル証明書に対応する秘密鍵が登録される。
誤り。CRL(Certificate Revocation List)は失効したデジタル証明書の一覧であり、秘密鍵は含まれません。
イ: CRLには,有効期限内のデジタル証明書のうち失効したデジタル証明書と失効した日時の対応が提示される。
正しい。CRLには失効した証明書のシリアル番号と、その失効日時が記載されています。
ウ: CRLは,鍵の漏えい,破棄申請の状況をリアルタイムに反映するプロトコルである。
誤り。CRLは定期更新される静的なリストであり、リアルタイムの確認にはOCSP(Online Certificate Status Protocol)が使われます。
エ: 有効期限切れで失効したデジタル証明書は,所有者が新たなデジタル証明書を取得するまでの間,CRLに登録される。
誤り。CRLに登録されるのは、有効期限内に失効した証明書です。期限切れの証明書はCRLに含まれません。
【答え】
イ: CRLには,有効期限内のデジタル証明書のうち失効したデジタル証明書と失効した日時の対応が提示される。
出典:平成27年度 秋期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問2