平成27年度 秋期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問6
2025年7月21日
【問題6】
ISO/IEC 15408を評価基準とする"ITセキュリティ評価及び認証制度"の説明として,適切なものはどれか。
暗号モジュールに暗号アルゴリズムが適切に実装され,暗号鍵などが確実に保護されているかどうかを評価及び認証する制度
主に無線LANにおいて,RADIUSなどと連携することで,認証されていない利用者を全て排除し,認証された利用者だけの通信を通過させることを評価及び認証する制度
情報技術に関連した製品のセキュリティ機能の適切性,確実性を第三者機関が評価し,その結果を公的に認証する制度
情報セキュリティマネジメントシステムが,基準にのっとり,適切に組織内に構築,運用されていることを評価及び認証する制度
【解説】
ア: 暗号モジュールに暗号アルゴリズムが適切に実装され,暗号鍵などが確実に保護されているかどうかを評価及び認証する制度。
誤り。これはFIPS 140などの暗号モジュール認証制度に関する説明です。
イ: 主に無線LANにおいて,RADIUSなどと連携することで,認証されていない利用者を全て排除し,認証された利用者だけの通信を通過させることを評価及び認証する制度。
誤り。これはネットワークアクセス制御の仕組みに関する説明であり、ISO/IEC 15408ではありません。
ウ: 情報技術に関連した製品のセキュリティ機能の適切性,確実性を第三者機関が評価し,その結果を公的に認証する制度。
正しい。ISO/IEC 15408(通称:Common Criteria)は、IT製品のセキュリティ評価基準であり、評価機関による第三者評価を通じてセキュリティ保証レベルを確認します。
エ: 情報セキュリティマネジメントシステムが,基準にのっとり,適切に組織内に構築,運用されていることを評価及び認証する制度。
誤り。これはISO/IEC 27001(ISMS)に関する制度の説明です。
【答え】
ウ: 情報技術に関連した製品のセキュリティ機能の適切性,確実性を第三者機関が評価し,その結果を公的に認証する制度
出典:平成27年度 秋期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問6