平成27年度 秋期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問8
2025年7月21日
【問題8】
水飲み場型攻撃 (Watering Hole Attack) の手口はどれか。
アイコンを文書ファイルのものに偽装した上で,短いスクリプトを埋め込んだショートカットファイル (LNKファイル) を電子メールに添付して標的組織の従業員に送信する。
事務連絡などのやり取りを行うことで,標的組織の従業員の気を緩めさせ,信用させた後,攻撃コードを含む実行ファイルを電子メールに添付して送信する。
標的組織の従業員が頻繁にアクセスするWebサイトに攻撃コードを埋め込み,標的組織の従業員がアクセスしたときだけ攻撃が行われるようにする。
ミニブログのメッセージにおいて,ドメイン名を短縮してリンク先のURLを分かりにくくすることによって,攻撃コードを埋め込んだWebサイトに標的組織の従業員を誘導する。
【解説】
ア: アイコンを文書ファイルのものに偽装した上で,短いスクリプトを埋め込んだショートカットファイル (LNKファイル) を電子メールに添付して標的組織の従業員に送信する。
誤り。これは標的型メール攻撃(スピアフィッシング)に該当し、水飲み場型攻撃ではありません。
イ: 事務連絡などのやり取りを行うことで,標的組織の従業員の気を緩めさせ,信用させた後,攻撃コードを含む実行ファイルを電子メールに添付して送信する。
誤り。これも標的型メール攻撃の一種であり、水飲み場型攻撃とは異なります。
ウ: 標的組織の従業員が頻繁にアクセスするWebサイトに攻撃コードを埋め込み,標的組織の従業員がアクセスしたときだけ攻撃が行われるようにする。
正しい。水飲み場型攻撃は、標的がよく利用するWebサイトにマルウェアなどを仕込み、そこを経由して攻撃を仕掛ける手法です。
エ: ミニブログのメッセージにおいて,ドメイン名を短縮してリンク先のURLを分かりにくくすることによって,攻撃コードを埋め込んだWebサイトに標的組織の従業員を誘導する。
誤り。これはフィッシングやリンク型詐欺の手口であり、水飲み場型攻撃とは異なります。
【答え】
ウ: 標的組織の従業員が頻繁にアクセスするWebサイトに攻撃コードを埋め込み,標的組織の従業員がアクセスしたときだけ攻撃が行われるようにする。
出典:平成27年度 秋期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問8