平成27年度 秋期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問13
2025年7月21日
【問題13】
WebサーバがHTTPS通信の応答でcookieにSecure属性を設定したときのブラウザの処理はどれか。
ブラウザは,cookieの"Secure="に続いて指定された時間を参照し,指定された時間を過ぎている場合にそのcookieを削除する。
ブラウザは,cookieの"Secure="に続いて指定されたホスト名を参照し,指定されたホストにそのcookieを送信する。
ブラウザは,cookieの"Secure"を参照し,HTTPS通信時だけそのcookieを送信する。
ブラウザは,cookieの"Secure"を参照し,ブラウザの終了時にそのcookieを削除する。
【解説】
ア: ブラウザは,cookieの"Secure="に続いて指定された時間を参照し,指定された時間を過ぎている場合にそのcookieを削除する。
誤り。Secure属性はHTTPS通信に限定してcookieを送信するものであり、有効期限はExpires属性やMax-Age属性で管理されます。
イ: ブラウザは,cookieの"Secure="に続いて指定されたホスト名を参照し,指定されたホストにそのcookieを送信する。
誤り。ホスト名に関する設定はDomain属性であり、Secure属性とは無関係です。
ウ: ブラウザは,cookieの"Secure"を参照し,HTTPS通信時だけそのcookieを送信する。
正しい。Secure属性は、cookieがHTTPS通信時にのみ送信されるよう制限することで、盗聴リスクを軽減します。
エ: ブラウザは,cookieの"Secure"を参照し,ブラウザの終了時にそのcookieを削除する。
誤り。削除のタイミングはSession CookieかPersistent Cookieかによって決まります。Secure属性は関係ありません。
【答え】
ウ: ブラウザは,cookieの"Secure"を参照し,HTTPS通信時だけそのcookieを送信する。
出典:平成27年度 秋期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問13