平成27年度 秋期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問19
2025年7月21日
【問題19】
スパニングツリープロトコルの機能を説明したものはどれか。
MACアドレスを見て,フレームを廃棄するか中継するかを決める。
一定時間通信が行われていないMACアドレスを,MACアドレステーブルから消去する。
経路が複数存在する場合,アプリケーションやアドレスごとに経路を振り分けて,負荷を分散する。
複数のブリッジ間で情報を交換し合い,ループ発生の検出や障害発生時の迂回ルート決定を行う。
【解説】
ア: MACアドレスを見て,フレームを廃棄するか中継するかを決める。
誤り。これはスイッチの通常の機能であり、スパニングツリープロトコル(STP)固有の動作ではありません。
イ: 一定時間通信が行われていないMACアドレスを,MACアドレステーブルから消去する。
誤り。これはMACアドレステーブルのエージング機能によるもので、STPとは直接関係ありません。
ウ: 経路が複数存在する場合,アプリケーションやアドレスごとに経路を振り分けて,負荷を分散する。
誤り。これはロードバランシングの説明であり、STPの目的とは異なります。
エ: 複数のブリッジ間で情報を交換し合い,ループ発生の検出や障害発生時の迂回ルート決定を行う。
正しい。スパニングツリープロトコルは、ネットワークのループを防止し、冗長経路の中から有効な経路を選定・維持するプロトコルです。
【答え】
エ: 複数のブリッジ間で情報を交換し合い,ループ発生の検出や障害発生時の迂回ルート決定を行う。
出典:平成27年度 秋期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問19