平成27年度 秋期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問22
2025年7月21日
【問題22】
ソフトウェア開発・保守工程において,リポジトリを構築する理由として,最も適切なものはどれか。
各工程で検出した不良を管理することが可能になり,ソフトウェアの品質分析が容易になる。
各工程での作業手順を定義することが容易になり,開発・保守時の作業のミスを防止することができる。
各工程での作業予定と実績を関連付けて管理することが可能になり,作業の進捗管理が容易になる。
各工程での成果物を一元管理することによって,開発・保守作業の効率が良くなり,用語の統一もできる。
【解説】
ア: 各工程で検出した不良を管理することが可能になり,ソフトウェアの品質分析が容易になる。
誤り。これはリポジトリの副次的な活用例であり、主目的は成果物の一元管理です。
イ: 各工程での作業手順を定義することが容易になり,開発・保守時の作業のミスを防止することができる。
誤り。作業手順の定義は標準化文書やプロセス設計の範囲であり、リポジトリの主な役割ではありません。
ウ: 各工程での作業予定と実績を関連付けて管理することが可能になり,作業の進捗管理が容易になる。
誤り。進捗管理はプロジェクト管理ツールで行うものであり、リポジトリの役割ではありません。
エ: 各工程での成果物を一元管理することによって,開発・保守作業の効率が良くなり,用語の統一もできる。
正しい。リポジトリはソースコードや設計書などの成果物を一元的に管理することで、作業の効率化や用語の統一、トレーサビリティの向上に寄与します。
【答え】
エ: 各工程での成果物を一元管理することによって,開発・保守作業の効率が良くなり,用語の統一もできる。
出典:平成27年度 秋期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問22