平成27年度 秋期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問24
2025年7月21日
【問題24】
入出力データの管理方針のうち,適切なものはどれか。
出力帳票の受渡しは授受管理表などを用いて確実に行い,情報の重要度によっては業務部門の管理者に手渡しする。
出力帳票の利用状況を定期的に点検し,利用されていないと判断したものは,情報システム部門の判断で出力を停止する。
チェックによって発見された入力データの誤りは,情報システム部門の判断で修正する。
入力原票やEDI受信ファイルなどの取引情報は,機密性を確保するために,データをシステムに取り込んだら速やかに廃棄する。
【解説】
ア: 出力帳票の受渡しは授受管理表などを用いて確実に行い,情報の重要度によっては業務部門の管理者に手渡しする。
正しい。重要な情報を含む出力帳票は、授受管理表で記録し、管理者への直接手渡しなどにより、確実かつ安全に取り扱うことが適切です。
イ: 出力帳票の利用状況を定期的に点検し,利用されていないと判断したものは,情報システム部門の判断で出力を停止する。
誤り。出力の停止は業務部門との協議を経て行うべきであり、情報システム部門が独断で決定すべきではありません。
ウ: チェックによって発見された入力データの誤りは,情報システム部門の判断で修正する。
誤り。入力ミスなどの修正は、業務の責任範囲であり、業務部門が正確性を確認して対応すべきです。
エ: 入力原票やEDI受信ファイルなどの取引情報は,機密性を確保するために,データをシステムに取り込んだら速やかに廃棄する。
誤り。これらは監査証跡やトラブル対応のために一定期間保管すべきで、すぐに廃棄してはいけません。
【答え】
ア: 出力帳票の受渡しは授受管理表などを用いて確実に行い,情報の重要度によっては業務部門の管理者に手渡しする。
出典:平成27年度 秋期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問24