平成27年度 秋期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問25
2025年7月21日
【問題25】
システム監査における監査証拠の説明のうち,適切なものはどれか。
監査人が収集又は作成する資料であり,監査報告書に記載する監査意見や指摘事項は,その資料によって裏付けられていなければならない。
監査人が当初設定した監査手続きを記載した資料であり,監査人はその資料に基づいて監査を実施しなければならない。
機密性の高い情報が含まれている資料であり,監査人は監査報告書の作成後,速やかに全てを処分しなければならない。
被監査部門が監査人に提出する資料であり,監査人が自ら作成する資料は含まれない。
【解説】
ア: 監査人が収集又は作成する資料であり,監査報告書に記載する監査意見や指摘事項は,その資料によって裏付けられていなければならない。
正しい。監査証拠とは、監査意見や指摘事項を支える根拠資料であり、監査人が自ら収集・作成したものも含まれます。
イ: 監査人が当初設定した監査手続きを記載した資料であり,監査人はその資料に基づいて監査を実施しなければならない。
誤り。これは監査計画または監査手続書を指しますが、監査証拠そのものではありません。
ウ: 機密性の高い情報が含まれている資料であり,監査人は監査報告書の作成後,速やかに全てを処分しなければならない。
誤り。監査証拠の保管は監査基準や社内規定に従って適切に行う必要があり、一律に処分するものではありません。
エ: 被監査部門が監査人に提出する資料であり,監査人が自ら作成する資料は含まれない。
誤り。監査証拠には、監査人が独自に作成した観察記録やチェックリストなども含まれます。
【答え】
ア: 監査人が収集又は作成する資料であり,監査報告書に記載する監査意見や指摘事項は,その資料によって裏付けられていなければならない。
出典:平成27年度 秋期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問25