平成27年度 春期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問3
2025年7月21日
【問題3】
RLO(Right-to-Left Override)を利用した手口の説明はどれか。
“コンピュータウイルスに感染している"といった偽の警告を出して利用者を脅し,ウイルス対策ソフトの購入などを迫る。
脆弱性があるホストやシステムをあえて公開し,攻撃の内容を観察する。
ネットワーク機器のMIB情報のうち監視項目の値の変化を感知し,セキュリティに関するイベントをSNMPマネージャに通知するように動作させる。
文字の表示順を変える制御文字を利用し,ファイル名の拡張子を偽装する。
【解説】
ア: “コンピュータウイルスに感染している"といった偽の警告を出して利用者を脅し,ウイルス対策ソフトの購入などを迫る。
誤り。これは「スケアウェア」と呼ばれる手法であり,RLOとは関係ありません。
イ: 脆弱性があるホストやシステムをあえて公開し,攻撃の内容を観察する。
誤り。これは「ハニーポット」に関する記述であり,RLOとは無関係です。
ウ: ネットワーク機器のMIB情報のうち監視項目の値の変化を感知し,セキュリティに関するイベントをSNMPマネージャに通知するように動作させる。
誤り。ネットワーク監視に関する内容であり,RLOの手口とは異なります。
エ: 文字の表示順を変える制御文字を利用し,ファイル名の拡張子を偽装する。
正しい。RLO(Right-to-Left Override)は,文字の表示順序を反転させるUnicode制御文字を利用してファイル名の拡張子を偽装する攻撃手法です。たとえば,`.exe`ファイルを`.txt`のように見せかけることができます。
【答え】
エ: 文字の表示順を変える制御文字を利用し,ファイル名の拡張子を偽装する。
出典:平成27年度 春期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問3