平成27年度 春期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問15
2025年7月21日
【問題15】
DNSの再帰的な問合せを使ったサービス不能攻撃(DNS amp攻撃)の踏み台にされることを防止する対策はどれか。
DNSキャッシュサーバとコンテンツサーバに分離し,インターネット側からDNSキャッシュサーバに問合せできないようにする。
問合せされたドメインに関する情報をWhoisデータベースで確認する。
一つのDNSレコードに複数のサーバのIPアドレスを割り当てて,サーバへのアクセスを振り分けて分散させるように設定する。
他のDNSサーバから送られてくるIPアドレスとホスト名の対応情報の信頼性を,デジタル署名で確認するように設定する。
【解説】
ア: DNSキャッシュサーバとコンテンツサーバに分離し,インターネット側からDNSキャッシュサーバに問合せできないようにする。
正しい。DNS amp攻撃の踏み台にされるのを防ぐためには、再帰的な問合せを無効にし、DNSキャッシュサーバをインターネット上に公開しないように構成することが有効です。
イ: 問合せされたドメインに関する情報をWhoisデータベースで確認する。
誤り。Whoisはドメイン登録情報を調査する手段であり、DNS amp攻撃の踏み台防止とは無関係です。
ウ: 一つのDNSレコードに複数のサーバのIPアドレスを割り当てて,サーバへのアクセスを振り分けて分散させるように設定する。
誤り。これはロードバランシングの説明であり、amp攻撃の対策とは異なります。
エ: 他のDNSサーバから送られてくるIPアドレスとホスト名の対応情報の信頼性を,デジタル署名で確認するように設定する。
誤り。これはDNSSECの機能に関する記述であり、DNS amp攻撃に対する踏み台防止策とは直接関係しません。
【答え】
ア: DNSキャッシュサーバとコンテンツサーバに分離し,インターネット側からDNSキャッシュサーバに問合せできないようにする。
出典:平成27年度 春期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問15