平成27年度 春期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問16
2025年7月21日
ISP管理下の動的IPアドレスからの電子メール送信について,管理外ネットワークのメールサーバへSMTP接続を禁止する。
PCからメールサーバへの電子メール送信時に,ユーザーアカウントとパスワードによる利用者認証を行う。
PCからメールサーバへの電子メール送信は,POP接続で利用者認証済の場合にだけ許可する。
電子メール送信元のサーバが,送信元ドメインのDNSに登録されていることを確認して,電子メールを受信する。
【解説】
ア: ISP管理下の動的IPアドレスからの電子メール送信について,管理外ネットワークのメールサーバへSMTP接続を禁止する。
誤り。これはOP25B(Outbound Port 25 Blocking)の説明であり、SMTP-AUTHの機能ではありません。
イ: PCからメールサーバへの電子メール送信時に,ユーザーアカウントとパスワードによる利用者認証を行う。
正しい。SMTP-AUTHは、ユーザーがメール送信時に認証情報を入力し、本人確認を行うことで、不正中継の防止やスパム対策に用いられる技術です。
ウ: PCからメールサーバへの電子メール送信は,POP接続で利用者認証済の場合にだけ許可する。
誤り。これは「POP before SMTP」と呼ばれる方式であり、SMTP-AUTHとは異なります。
エ: 電子メール送信元のサーバが,送信元ドメインのDNSに登録されていることを確認して,電子メールを受信する。
誤り。これはSPF(Sender Policy Framework)などの送信元認証技術に関する内容です。
【答え】
イ: PCからメールサーバへの電子メール送信時に,ユーザーアカウントとパスワードによる利用者認証を行う。
出典:平成27年度 春期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問16