平成28年度 秋期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問6
2025年7月21日
【問題6】
リスクベース認証に該当するものはどれか。
インターネットからの全てのアクセスに対し,トークンで生成されたワンタイムパスワードで認証する。
インターネットバンキングでの連続する取引において,取引の都度,乱数表の指定されたマス目にある英数字を入力させて認証する。
利用者のIPアドレスなどの環境を分析し,いつもと異なるネットワークからのアクセスに対して追加の認証を行う。
利用者の記憶,持ち物,身体の特徴のうち,必ず二つ以上の方式を組み合わせて認証する。
【解説】
ア: インターネットからの全てのアクセスに対し,トークンで生成されたワンタイムパスワードで認証する。
誤り。これはワンタイムパスワードによる静的な認証方式であり、アクセスリスクに基づく認証ではありません。
イ: インターネットバンキングでの連続する取引において,取引の都度,乱数表の指定されたマス目にある英数字を入力させて認証する。
誤り。これは固定的な認証手法であり、利用者の行動や環境リスクに基づくものではありません。
ウ: 利用者のIPアドレスなどの環境を分析し,いつもと異なるネットワークからのアクセスに対して追加の認証を行う。
正しい。リスクベース認証は、アクセスの状況(例: 利用者のIPアドレス、地理的場所、時間帯)を分析し、リスクの高い場合に追加認証を要求する動的な認証方式です。
エ: 利用者の記憶,持ち物,身体の特徴のうち,必ず二つ以上の方式を組み合わせて認証する。
誤り。これは多要素認証の説明であり、リスクベース認証ではありません。
【答え】
ウ: 利用者のIPアドレスなどの環境を分析し,いつもと異なるネットワークからのアクセスに対して追加の認証を行う。
出典:平成28年度 秋期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問6