平成28年度 秋期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問9
2025年7月21日
【問題9】
Cookieにsecure属性を付けなかったときと比較した,付けたときの動作の差はどれか。
Cookieに指定された有効期間を過ぎると,Cookieが無効化される。
JavaScriptによるCookieの読出しが禁止される。
URLのスキームがhttpsのページのときだけ,WebブラウザからCookieが送出される。
WebブラウザがアクセスするURL内のパスとCookieによって指定されたパスのプレフィックスが一致するとき,WebブラウザからCookieが送出される。
【解説】
ア: Cookieに指定された有効期間を過ぎると,Cookieが無効化される。
誤り。これはCookieの有効期間に関する一般的な動作であり、secure属性を付与するかどうかには関係ありません。
イ: JavaScriptによるCookieの読出しが禁止される。
誤り。JavaScriptによるCookieの読み取り制限は、`HttpOnly`属性に関連しています。secure属性とは直接関係がありません。
ウ: URLのスキームがhttpsのページのときだけ,WebブラウザからCookieが送出される。
正しい。secure属性を付けると、そのCookieはHTTPS通信でのみ送出されるようになります。これにより、HTTP通信ではCookieが送出されなくなり、セキュリティが向上します。
エ: WebブラウザがアクセスするURL内のパスとCookieによって指定されたパスのプレフィックスが一致するとき,WebブラウザからCookieが送出される。
誤り。これはCookieの`Path`属性に関する仕様であり、secure属性の有無には関係ありません。
【答え】
ウ: URLのスキームがhttpsのページのときだけ,WebブラウザからCookieが送出される。
出典:平成28年度 秋期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問9