平成28年度 春期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問20
2025年7月21日
【問題20】
TCPのサブミッションポート(ポート番号587)の説明として,適切なものはどれか。
FTPサービスで,制御用コネクションのポート番号21とは別にデータ転送用に使用する。
Webアプリケーションで,ポート番号80のHTTP要求とは別に,サブミットボタンをクリックした際の入力フォームのデータ送信に使用する。
コマンド操作の遠隔ログインで,通信内容を暗号化するためにTELNETのポート番号23の代わりに使用する。
電子メールサービスで,迷惑メール対策としてSMTPのポート番号25の代わりに使用する。
【解説】
ア: FTPサービスで,制御用コネクションのポート番号21とは別にデータ転送用に使用する。
誤り。データ転送にはFTPのデータポート(通常20番)が使われます。ポート587はメール送信用途です。
イ: Webアプリケーションで,ポート番号80のHTTP要求とは別に,サブミットボタンをクリックした際の入力フォームのデータ送信に使用する。
誤り。フォームの送信もHTTP/HTTPS上で行われ、587番ポートは使用しません。
ウ: コマンド操作の遠隔ログインで,通信内容を暗号化するためにTELNETのポート番号23の代わりに使用する。
誤り。遠隔ログインの代替としてはSSH(22番ポート)が用いられます。
エ: 電子メールサービスで,迷惑メール対策としてSMTPのポート番号25の代わりに使用する。
正しい。ポート587はサブミッションポートとして、ユーザがメールを送信する際に使われます。ポート25は迷惑メール送信の温床となりやすく、ISPにより制限される場合があります。
【答え】
エ: 電子メールサービスで,迷惑メール対策としてSMTPのポート番号25の代わりに使用する。
出典:平成28年度 春期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問20