平成29年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前II 問16
【問題16】
サンドボックスの仕組みに関する記述のうち,適切なものはどれか。
Webアプリケーションの脆弱性を悪用する攻撃に含まれる可能性が高い文字列を定義し,攻撃であると判定した場合には,その通信を遮断する。
クラウド上で動作する複数の仮想マシン(ゲストOS)間で,お互いの操作ができるように制御する。
プログラムの影響がシステム全体に及ばないように,プログラムが実行できる機能やアクセスできるリソースを制限して動作させる。
プログラムのソースコードでSQL文の鋳型の中に変数の場所を示す記号を置いた後,実際の値を割り当てる。
【解説】
ア: Webアプリケーションの脆弱性を悪用する攻撃に含まれる可能性が高い文字列を定義し,攻撃であると判定した場合には,その通信を遮断する。
誤り。これはWebアプリケーションファイアウォール(WAF)の役割であり、サンドボックスの仕組みではありません。
イ: クラウド上で動作する複数の仮想マシン(ゲストOS)間で,お互いの操作ができるように制御する。
誤り。これはクラウド環境の仮想化に関する説明ですが、サンドボックスの仕組みとは関係ありません。
ウ: プログラムの影響がシステム全体に及ばないように,プログラムが実行できる機能やアクセスできるリソースを制限して動作させる。
正しい。サンドボックスは、プログラムを隔離された環境で動作させることで、システム全体への影響を防ぐ仕組みです。
エ: プログラムのソースコードでSQL文の鋳型の中に変数の場所を示す記号を置いた後,実際の値を割り当てる。
誤り。これはSQLインジェクション対策としてのプレースホルダーの使用に関する説明であり、サンドボックスとは関係ありません。
【答え】
ウ: プログラムの影響がシステム全体に及ばないように,プログラムが実行できる機能やアクセスできるリソースを制限して動作させる。
出典:平成29年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前II 問16