平成30年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前II 問12

【解説】

ア: 送信側メールサーバにおいてデジタル署名を電子メールのヘッダーに付与し，受信側メールサーバにおいてそのデジタル署名を公開鍵によって検証する仕組み
正しい。DKIMは電子メールにデジタル署名を付与し、受信側が公開鍵を用いてその署名を検証することで、メールが正規の送信者から送信されたものであることを確認する仕組みです。

イ: 送信側メールサーバにおいて利用者が認証された場合，電子メールの送信が許可される仕組み
誤り。これはSMTP認証（SMTP-AUTH）の説明であり、DKIMとは異なります。

ウ: 電子メールのヘッダーや配送経路の情報から得られる送信元情報を用いて，メール送信元のIPアドレスを検証する仕組み
誤り。これはSPF(Sender Policy Framework)の説明であり、DKIMとは異なります。

エ: ネットワーク機器において，内部ネットワークから外部のメールサーバのTCPポート番号25への直接の通信を禁止する仕組み
誤り。これはメール送信を制限するためのネットワーク設定の一例であり、DKIMの説明ではありません。