平成30年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前II 問24
【問題24】
サービス提供時間帯が毎日0~24時のITサービスにおいて、ある年の4月1日0時から6月30日24時までのサービス停止状況は表のとおりであった。システムバージョンアップ作業に伴う停止時間は、計画停止時間として顧客との間で合意されている。このとき、4月1日から6月30日までのITサービスのサービス可用性(%)は何%か。ここで、サービス可用性(%)は小数第3位を四捨五入するものとする。
【解説】
1. サービス提供時間の計算
4月1日0時から6月30日24時までの期間は、以下の通りです。
– 4月: 30日
– 5月: 31日
– 6月: 30日
合計日数は、30日 + 31日 + 30日 = 91日です。
1日は24時間なので、サービス提供時間は91日 × 24時間 = 2,184時間となります。
2. 計画停止時間の計算
システムバージョンアップ作業に伴う停止時間は、5月2日22時から5月6日10時までの84時間です。
これは計画停止時間として扱われます。
3. 計画サービス時間の計算
計画サービス時間は、サービス提供時間から計画停止時間を差し引いた時間です。
計画サービス時間 = サービス提供時間 – 計画停止時間
計画サービス時間 = 2,184時間 – 84時間 = 2,100時間
4. 障害停止時間の計算
ハードウェア故障に伴う停止時間は、6月26日10時から20時までの10時間です。
これは障害停止時間として扱われます。
5. 実際の稼働時間の計算
実際の稼働時間は、計画サービス時間から障害停止時間を差し引いた時間です。
実際の稼働時間 = 計画サービス時間 – 障害停止時間
実際の稼働時間 = 2,100時間 – 10時間 = 2,090時間
6. サービス可用性の計算
サービス可用性は、実際の稼働時間を計画サービス時間で割り、百分率に変換して求めます。
サービス可用性(%) = (実際の稼働時間 ÷ 計画サービス時間) × 100
サービス可用性(%) = (2,090時間 ÷ 2,100時間) × 100 ≈ 99.5238%
小数第3位を四捨五入すると、99.52%となります。
出典:平成30年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前II 問24