令和元年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前II 問4
【問題4】
XMLデジタル署名の特徴として,適切なものはどれか。
XML文書中の任意のエレメントに対してデタッチ署名(Detached Signature)を付けることができる。
エンベローピング署名(Enveloping Signature)では一つの署名対象に必ず複数の署名を付ける。
署名形式として,CMS(Cryptographic Message Syntax)を用いる。
署名対象と署名アルゴリズムをASN.1によって記述する。
【解説】
ア: XML文書中の任意のエレメントに対してデタッチ署名(Detached Signature)を付けることができる。
正しい。XMLデジタル署名では,文書全体だけでなく,特定のエレメントに対して署名を付けることが可能です。デタッチ署名は署名対象がXML文書外部にある場合にも対応します。
イ: エンベローピング署名(Enveloping Signature)では一つの署名対象に必ず複数の署名を付ける。
誤り。エンベローピング署名は署名データをXML文書内に含める形式ですが,複数の署名が必須であるわけではありません。
ウ: 署名形式として,CMS(Cryptographic Message Syntax)を用いる。
誤り。CMSはPKI関連の署名形式として用いられますが,XMLデジタル署名には専用の署名形式(XML Signature Syntax and Processing)が使用されます。
エ: 署名対象と署名アルゴリズムをASN.1によって記述する。
誤り。XMLデジタル署名では,署名対象やアルゴリズムの記述にXMLを使用し,ASN.1は使用しません。
【答え】
ア: XML文書中の任意のエレメントに対してデタッチ署名(Detached Signature)を付けることができる。
出典:令和元年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前II 問4