令和元年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前II 問5
【問題5】
ファイアウォールにおけるダイナミックパケットフィルタリングの特徴はどれか。
IPアドレスの変換が行われるので,内部のネットワーク構成を外部から隠蔽できる。
暗号化されたパケットのデータ部を復号して,許可された通信かどうかを判断できる。
過去に通過したリクエストパケットに対応付けられる戻りのパケットを通過させることができる。
パケットのデータ部をチェックして,アプリケーション層での不正なアクセスを防止できる。
【解説】
ア: IPアドレスの変換が行われるので,内部のネットワーク構成を外部から隠蔽できる。
誤り。これはNAT(Network Address Translation)の機能であり,ダイナミックパケットフィルタリングの特徴ではありません。
イ: 暗号化されたパケットのデータ部を復号して,許可された通信かどうかを判断できる。
誤り。ダイナミックパケットフィルタリングは暗号化データの復号には対応しておらず,基本的にヘッダー情報を基に判断します。
ウ: 過去に通過したリクエストパケットに対応付けられる戻りのパケットを通過させることができる。
正しい。ダイナミックパケットフィルタリングでは,状態保持型の機能を利用して,セッション情報に基づき戻りのパケットを許可します。
エ: パケットのデータ部をチェックして,アプリケーション層での不正なアクセスを防止できる。
誤り。これはアプリケーションゲートウェイ型ファイアウォールの機能であり,ダイナミックパケットフィルタリングではありません。
【答え】
ウ: 過去に通過したリクエストパケットに対応付けられる戻りのパケットを通過させることができる。
出典:令和元年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前II 問5