令和元年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前II 問14

【解説】

ア: WebサイトでのSQL組立て時にエスケープ処理が施され，SQLインジェクション攻撃による個人情報などの非公開情報の漏えいやデータベースに蓄積された商品価格などの情報の改ざんを防止する。
誤り。SQLインジェクション対策はWebアプリケーション側の実装によるものであり、TLSとは無関係です。

イ: Webサイトへのアクセスが人間によるものかどうかを確かめ，Webブラウザ以外の自動化されたWebクライアントによる大量のリクエストへの応答を避ける。
誤り。このような対策はCAPTCHAなどの仕組みによるものであり、TLSの効果ではありません。

ウ: Webサイトへのブルートフォース攻撃によるログイン試行を検出してアカウントロックし，Webサイトへの不正ログインを防止する。
誤り。ブルートフォース攻撃対策は認証機能の設計やセキュリティポリシーによるものであり、TLSの直接的な役割ではありません。

エ: WebブラウザとWebサイトとの間における中間者攻撃による通信データの漏えい及び改ざんを防止し，サーバ証明書によって偽のWebサイトの見分けを容易にする。
正しい。TLSは通信の暗号化を行い、中間者攻撃や通信の改ざんを防止します。また、サーバ証明書により、利用者がアクセスしているWebサイトが正規のものであるかを確認することができます。