平成31年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前II 問16

【解説】

ア: PCとVDIサーバ間は，VDIの画面転送プロトコル及びファイル転送を利用する。
誤り。ファイル転送を許可すると、PC内のファイルが流出するリスクや、外部からのマルウェア侵入リスクが高まります。この条件では、十分なセキュリティ効果が得られません。

イ: PCとVDIサーバ間は，VDIの画面転送プロトコルだけを利用する。
正しい。画面転送プロトコルのみを使用することで、PCとVDIサーバ間でファイルの直接転送を禁止し、内部ネットワークへのマルウェア侵入や、PCからのデータ流出を防止することが可能です。

ウ: VDIサーバが，プロキシサーバとしてHTTP通信を中継する。
誤り。HTTP通信の中継だけでは、PCからVDIサーバへのファイル転送やマルウェア侵入を防ぐことはできません。

エ: VDIサーバが，プロキシサーバとしてVDIの画面転送プロトコルだけを中継する。
誤り。VDIサーバの役割は画面転送プロトコルの中継のみではなく、PCとインターネット間の分離とセキュリティ確保が必要です。