平成31年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前II 問18
【問題18】
無線LANの隠れ端末問題の説明として,適切なものはどれか。
アクセスポイントがSSIDステルス機能を用いてビーコン信号を止めることによって,端末から利用可能なSSIDが分からなくなる問題
端末がアクセスポイントとは通信できるが,他の端末のキャリアを検出できない状況にあり,送信フレームが衝突を起こしやすくなる問題
端末が別のアクセスポイントとアソシエーションを確立することによって,その端末が元のアクセスポイントからは見えなくなる問題
複数の端末が同時にフレームを送信したとき,送信した端末が送信フレームの衝突を検出できない問題
【解説】
ア: アクセスポイントがSSIDステルス機能を用いてビーコン信号を止めることによって,端末から利用可能なSSIDが分からなくなる問題
誤り。これはSSIDステルス機能に関連する説明であり、隠れ端末問題とは無関係です。
イ: 端末がアクセスポイントとは通信できるが,他の端末のキャリアを検出できない状況にあり,送信フレームが衝突を起こしやすくなる問題
正しい。隠れ端末問題は、端末同士がお互いの存在を検出できないために送信タイミングが競合し、フレームの衝突が発生する問題を指します。
ウ: 端末が別のアクセスポイントとアソシエーションを確立することによって,その端末が元のアクセスポイントからは見えなくなる問題
誤り。これはハンドオーバーやローミングに関する問題であり、隠れ端末問題ではありません。
エ: 複数の端末が同時にフレームを送信したとき,送信した端末が送信フレームの衝突を検出できない問題
誤り。これは衝突検出に関する問題であり、隠れ端末問題ではありません。
【答え】
イ: 端末がアクセスポイントとは通信できるが,他の端末のキャリアを検出できない状況にあり,送信フレームが衝突を起こしやすくなる問題
出典:平成31年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前II 問18