令和2年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前II 問11

【解説】

JIS X 9401:2016では、クラウドコンピューティングのサービスモデルを以下のように定義しています。

• SaaS（Software as a Service）: クラウドサービス提供者のアプリケーションをサービス利用者が利用する形態。
• PaaS（Platform as a Service）: クラウドサービス提供者がサポートするプログラミング言語や実行環境を用いて、サービス利用者が自身のアプリケーションを配置、管理、実行できる形態。
• IaaS（Infrastructure as a Service）: クラウドサービス提供者の演算リソース、ストレージリソース、ネットワーキングリソースをサービス利用者が供給・利用できる形態。

HaaS（Hardware as a Service）は、IaaSとほぼ同義ですが、JIS X 9401:2016では定義されていません。

各サービスモデルにおける責務の分担は以下の通りです。

表から、項番1と2の責務をクラウドサービスカスタマが負い、項番3～5の責務をクラウドサービスプロバイダが負うのは「PaaS」であることが分かります。